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ゴーン・ガールの感想やら何やらをネタバレ気味にしゃべります

ゴーン・ガールの感想をくっちゃべる

ゴーンガール 感想

ざっくり言うと

  • とにかくめちゃくちゃ良かった。サスペンスとしての緊張感を保ちながらも、爆笑できるところも多い希有な映画。
  • テーマはずばり「結婚とは何か」。それに対して極めて厳しい結論を出しているが、ベン・アフレックのナイスガイ感がそれをいくぶんか和らげている。
  • フィンチャー監督の前々作、「ソーシャルネットワーク」との関連性も読み取れる。

期待を遥かに上回る出来

 

マスターこんばんわ!いやあ、公開日に観てきましたよ、ゴーン・ガール。もう早速結論言っちゃいますけど、期待を遥かに上回る、とんでもない傑作でした!僕はフィンチャーの「ソーシャルネットワーク」が生涯ベストのひとつで、最近だとフィンチャー監督のドラマ「ハウスオブカード」に激ハマりしてるとこだったので、そりゃあもう当然期待度120%でいったんですよね。評判も相当高かったし、まあハードルはMAXに高かったんだけど、遥か上をピューッと飛び越えていかれた感じ。

 

いらっしゃい、なつみ君!俺も観に行ったんだよお。確かに意表を突かれた部分もあったし、相変わらずサスペンスとしてのやだみが凄いし、俺も文句無く傑作だと思ったね。

 

さすがマスター!じゃあもう、ネタバレとか関係なく感想とか言いたい事ぶちまけまくってもいいっすか?いやあ僕としてはもうね、あのオープニングのナレーションの時点で「あ、これちょっとヤバいな」っていうのがあったのね。Twitterでも書いたけどさ、このゴーンガールって全体的なテーマとしては「結婚とか永遠の愛とか言うけども、そもそも相手の考えてることとか謎だし、相手の人生って自分とどういった関わりがあるのかって、そもそも謎だよね」みたいな事だとおもうんですよ。で、もうオープニングでそれが完全に示されますよね。

 

はいはい。「君の頭蓋骨の中が気になる」みたいな事をいうとこね。

 

そうそう。でね、僕としてはここでもうピーンと来たわけです。村上春樹の「ねじまき鳥クロニクル」が思い浮かんだんですよね。確かあれでも結構序盤で主人公が「僕の妻の人生とは一体なんなのか」みたいな思索にふけるんですけど、それがピン思い浮かんで。僕はねじまき鳥は春樹の中ではそんなになんですけど、その恋愛観というか結婚観というか、そこに関してはすごい共感できるところがあるんですよね。なのでゴーンガール、来たな、と開始1分でやられましたね。

 

ああ、なるほどね。確かにオープニングで全てを語っている感じはある。ラストで全く同じシーンがまた来るけど、エイミーが全く違う人間に見えるのね

 

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一緒にいるからといって、相手の事が分かる訳ではない

 

そうそう! でも、結局そういうことじゃないですか。5年ぐらい一緒にいたからといって、相手が腹の底で何を考えてるかなんて全然分かんないんですよ。まあ、エイミーはその象徴みたいな人物造形の結果であって、もちろんあんな人は現実にはいないですけどね。「彼女頭が切れるな」とか普通に言ってるけどさ、いや、ソ連のスパイだってあんな完璧に作戦遂行できないですよ。

 

そうね、そこはちょっと無理矢理感は無くはなかった。そこまで完璧なのに、あのモーテルの一部分だけ都合良くミスって金取られちゃったりするのも、ちょっと「え?」だったね

 

そうですねー。フィンチャー映画にしては、結構いい加減というか、雑な部分があったのは確かだったと思うんですよね。まず、キャスティングがちょっと分かりやすすぎるんですよね。色々挙げるとキリが無いんですけど、例えばエイミーの両親とかね。見るからにニューヨークの偏狭な親ですよね。お母さんの化粧とかもやりすぎだろうと。あと、アンディでしたっけ。あのニックの愛人の女子学生。さすがにあんなグラビアアイドルみたいな娘は無いだろうw。エイミーがブチ切れるのも無理ない。あ、アンディが記者会見してるテレビ画面に向かって悪態つきまくってるシーンとか爆笑しましたね。

 

なんか終盤はさ、コメディとエグいサスペンスと人間ドラマが渾然一体となってて、なんだかすごい展開だったよね。

 

ほんとそうですね。エイミーが運転するシーンからバーッとネタばらしが始まってね。またちょっとTwitterのおさらいになっちゃうんですけど、「ゴーンガール」は「ソーシャルネットワーク」アップデート版とも言える所があって、そこも良いと思ったんですよ。

ソーシャル・ネットワークとの関連性

 

へえ、それ面白いね。どういうこと?

 

ソーシャルネットワークって、要はマーク・ザッカーバーグの「likability = 好感度」ってのが問題になってたんですよ。圧倒的な才能を持っているのに、「Asshole = くそったれ」だから裁判で不利な和解を飲まされてしまう。ソーシャルネットワークでは法廷から過去のFacebookの創業物語を振り返るという作りになっていたんですけど、ゴーンガールでは妻の日記を通して過去を振り返って説明していく構図になっていますよね。

 

なるほどね。確かに。

 

で、どこにアップデートがあるかって言うと、「ソーシャルネットワーク」ではマークという個人に対する好感度を問題にしていたのに対して、「ゴーンガール」ではダン夫妻という、夫婦の関係性に対する周囲からの好感度というものが俎上にあげられていて、より複雑さを増しながらも、より僕たち自身に近い話になっているという所があると思ったんですよね。

 

なるほど!たしかに世の中のどの夫婦も、実際よりも円満であるように見せるもんね。

 

そうでしょ?ニックはSNSとかマスメディアにさらされまくっているけど、あれって僕たちの生活を戯画化したものなんですよね。SNSとか、現代的な切り口をいい具合に取り入れているところも、さすがフィンチャー、上品だなと思いますよね。

 

そうだね。ゴーンガールぐらい社会性というか現代性の強い作品て、フィンチャーの過去作には無いかもしれない。

 

ソーシャルネットワークはFacebookの話とみせかけて、かなり普遍的なところに着地していきますしね。それに対してゴーンガールは「結婚」ですから。これも普遍的ですけど、極めて身近な問題に挑戦してきたな、という所はありますね。その意味では、確実に「ブルー・バレンタイン」なんかを意識してるはず。

 

確かに。過去と現在を行ったり来たりする所も一緒だね。

エイミーの日記=回想シーンはどこまで本当か?

 

でも今振り返っても恐ろしいのは、例の日記の内容はエイミーによるフィクションなわけですよね。あの回想シーンも、もしかしたら嘘がほとんどかもしれないとも考えられる。あの粉砂糖の中のロマンティックなシーンも、「粉砂糖の中でキスした」っていうのはニック自身も認めているし本当なのだとしても、もっと全然違うシチュエーションかもしれないし。「過去を語る」ってなんだ?みたいな結構大きな問題提起も「ソーシャルネットワーク」から引き継いでいますね。

 

うわー、怖いね。その見方は。

 

でもさっきマスター言ってたみたいに、コメディというか爆笑できるシーンがいっぱいあったのもフィンチャー映画では画期的じゃない?まずさ、例の殺されるキモ男いるじゃないですか、彼のキャラ作りとか、小道具の当て方とか最高でしたね。あんなワイングラス見た事無いわ!あとね、言い忘れちゃ行けないけど、ベン・アフレックの「なにも考えてない感」も最高でしたね。「こいつ絶対いいやつだけど、何も考えてないだろ」みたいな。結果的にベン演じるニックはどん底に突き落とされるかのような終わり方だけど、彼ならもしかしたら上手くやっていけるかもしれないと思わせるんですよ。「子ども生まれてみたら可愛いー!!」みたいな感じで。

 

ははは、確かにナイスガイっぷりは相変わらずだったね。

 

テーマ的に、夫婦では絶対観に行かないほうが良いとは思いますね。付き合ってる状態のカップルでもキツいでしょう。あれを観た後、一体どんな会話をしたら良いというのか。まあ僕はもう一回ぐらいは観に行こうと思いますよ。結構難しい哲学的なセリフとか多くて、何回観ても違った味わいがありそうな感じも相変わらずありますしね。

 

 

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