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「仕事を辞めたい・・」と思った時の本 おすすめ10冊

2016/12/20 (更新日:)

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仕事を辞めたい、と悩んだ時に

「今の仕事がつらい・・」「人間関係が上手く行かない・・」そんな人におすすめしたい本

仕事を辞めたい、または辞めたいとまで行かなくとも、あまり面白くないと感じている人は多いです。しかし人生の大半は仕事をしながら生きていくわけで、その時間がつらいというのはあまり幸せな事ではありません。僕自身もWebデザイナーを自ら希望し、その通りの職につけたわけですが、初めは考えもしなかったような仕事をさせられる事が多く、その度に戸惑いました。

考え方を変えるか、環境を変えるか

仕事がつらい、辞めたいという状況を解決するにはいくつかの方法があります。例えば現在の会社をやめて転職するというのもそうですし、大胆に独立したいと考えている人も多いでしょう。しかしそこまで大きく環境を変えずとも、自分自身の考え方を変える事で今の会社、今の仕事も幾分かやりやすくなっていくものです。

こちらではそのように仕事が辛い人の為に、新しい考え方に導いてくれるような本を簡単な感想付きでご紹介します。特に仕事を辞めたいと考えていない人でも、新しい発見が出来る様なおすすめの本ですので、是非ご覧になってみて下さい。

(※画像クリックで本の詳細情報をみることができます)

①考え方を変える→仕事を辞めたい人におすすめしたい本 一覧

「凡人のための仕事プレイ事始め」 中川淳一郎

会社員というのは「プレイ」なのだから、そうだと割り切って演じきれ!というのがメインテーマ。中川淳一郎氏は某大手広告代理店出身、現在はフリーランスでライターとして活躍している。時に傍若無人な振る舞いもかいま見られ、近年では生放送のラジオ番組に泥酔状態で登場して大炎上を引き起こしている。

そんな人物ではあるのだが、この「仕事プレイ事始め」はかなり引いた目線から「会社員」というものを考えている秀逸な本だ。この手の本は実情を知らないコンサルタントや経営者が上から目線で書いているものが多いのだが、中川氏のこの本は自身の会社員として経験をふんだんに盛り込んで実証的に書いてあるのが良い。

とにかく企業で働くという事は会社員やサラリーマンという役柄を如何に演じきるかの勝負であって、そこに価値を見いだせるかどうかは個々の考え次第である。仕事がつまらないと感じている人にとっては、それを「プレイ」として相対化すればいくらか視野が開けて来ると思う。

「普通に働け」 常見陽平

僕が最も憧れている人物の一人、「若き老害」を自称する常見陽平の著書。新書を中心にもの凄い数の本が出ていてどれも内容が充実しているが、タイトルからして実にストレートなこの本が特におすすめ。

世の中にはどこか、「組織に縛られない人物」や「孤高のクリエイター」みたいな人がかっこいいとされている風潮がある。また、労働環境に関する議論もブラック企業やワーキングプアなど少し極端なものが多くならざるを得ない。しかし当然、労働者の大多数はその中間にいる。この本は彼らのような「普通に働いている」人がどのように普通に働けば良いのかという事を示した本になっている。

参考記事 : 職場の人間関係で孤立はまずい。今すぐ行動して状況を改善する方法

「この世からきれいに消えたい。―美しき少年の理由なき自殺」 藤井誠二・宮台真司

かなり追い込まれているような人に是非読んでもらいたい。ある宮台信者の22歳の少年が自殺するまでのルポを藤井氏が、そしてその分析を宮台氏自身が綴った本。社会学者として常に鋭く攻撃的な意見を発し続けている宮台が、かなりへこんでいる感じで自分の学生時代を振り返っていたりする。それだけ自分の言説が一人の少年を追い込んでしまった事を悔いていたようだ。

仕事がつまらないというわけでは無いがそこに意味を見いだせない、という人は多いかもしれない。そこで「そこそこ楽しい、それでも無意味」と考えるのか、「無意味だがそこそこ楽しい」と考えるのかで大きな違いが生まれる。要は「考えすぎるな」という話なのだが、実際に自殺に追いやられる人の多くはそういった状況に陥っている。社会学者の立場から極めて誠実に「考えすぎるな」を説いている重厚な一冊だ。

「終わりなき日常を生きろ」 宮台真司

上記の「この世から〜」の前提になっているような本で、宮台の本をあまり手に取った事が無い様な人はこちらを一緒に読む事をおすすめする。ルポの混ざった「この世から〜」に比べると、ある意味かなり詩的で文学的な筆致が特徴的。

1980年代ごろまで、人々はいつか「日常」を越えてここでは無いどこかへ行けると信じていた。そんなものが無いという事をかたくなに否定したものの象徴がオウム真理教であり、早々と諦めをつけて自分の身体を浮遊させるというやり方で生き抜いたのが援交女子高生である。

毎日の職場と家との往復がつまらないと感じているような人の中には、「いつかもっと素晴らしい時代になるんじゃないか」という希望を抱いている人がいるかもしれない。この本ではそんなものは幻想だと言う事が極めて鮮やかに示されている。これが面白かったら「制服少女たちの選択」や「サブカルチャー神話解体」あたりもおすすめ。

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「新約聖書Ⅰ 」「 新約聖書Ⅱ」  (解説:佐藤優)

聖書に関しては全く読むという発想すら無い人、少し手にとってみたけどなんのこっちゃ分からずにすぐにやめたという人がほとんどかも知れない。聖書はもちろん教養としても重要だが、それとは別に哲学、考え方としてすごく優れているところが沢山ある。特にこの文春新書版は佐藤優の解説が多く挟まれており、まずそこを読んでみるだけでも一気にキリスト教の理解が深まると思う。

僕自身も別にキリスト教徒ではないし、べつにこれを読んでキリスト教を信じてみようというのでは無い。でも聖書を読むと、「人間は本質的に弱く愚かなのだ」という事がよくわかるし、たとえ結果は無意味でも生きていくという事を肯定してもらえる気持ちになる。また、終末論から来る「いまここの現実だけが世界の全てでは無い」という考え方もとても気持ちを楽にしてくれるのでは無いかとおもう。

「努力はいらない! 夢実現脳の作り方」 苫米地英人

下世話な自己啓発本のような見た目ではあるが、中身はかなり充実していて素晴らしい。苫米地氏は脳機能学者で洗脳の専門家。発言が少々過激なためマスメディアではほとんど出てこないが、言っていることは実はかなりまともである。

苫米地氏の考えの中心は「行動をコントロールするのは脳であり、脳をコントロールするのは言葉である」というものだ。そしてその仕組みを利用する事で人間の可能性は無限に開けるという。それを真に受ける必要はもちろん無くて、これを参考にすると自分で自分のカウンセリングみたいなことを出来るようになって来る。仕事で失敗したときどのようなセルフトークを行えば良いのか、逆に成功した時にはどのような考えをするべきかといった事が具体的に書いてある。

「僕たちの前途」 古市憲寿

すっかり炎上芸人化している感じも否めない古市氏。若手の社会学者として抜群の知名度を誇っているが、実は有限会社の執行役員でもあり、企業家としての顔も持っている。古市の主張は簡単で、「夢とか見ないで適当に等身大で生きてろ」みたいなことだ。この本の一つ前の「絶望の国の幸福な若者たち」は若者にやたらと「若者らしさ」を求める年長者や社会全体に対して書かれたものだったが、この「僕たちの前途」はどちらかと言うと若者に向けて書かれている。

「いつか社長になる」とか言っている人は、実際僕の周りにも何人かいる。そしてそのほぼ全員は現在の仕事でなんの実績も無い様な人たちだったりする。ある種の現実逃避として起業や独立を考えている人は非常に多い。しかし若くして起業を成功させるような人というのがいかに優秀か、この本ではいやというほど思い知らせてくれる。ボンヤリと「いつか起業で億万長者」ということを考えている人は、これをある種の踏み絵として読んでみてはどうだろうか。

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「「からだ」と「ことば」のレッスン」 竹内敏晴

仕事を辞めたいと考えている人の多くは、人間関係で悩んでいる場合が多い。こちらはナンパ師として有名な公家シンジ氏が絶賛している本で、対人関係というものの本質をかなり深く掘り下げている。

著者は演出家として多くの舞台演出を手がけている人。言葉を身体的なものととらえて、いくつかのレッスンを通して「言葉を通して相手の心に触れる」という事を目指す。これを読むと「話しかける」という日常的で何気ない行動がいかに神秘的かということが分かる。もちろん書いてある通りにやったからといってすぐに話し上手になれるわけではないが、コミュニケーションというものの考え方を大きく変えてくれるはずだ。

平田オリザ氏もそうだけど、演出家の人たちは人間関係に関して多くの知見を持っていることが多い。

「愛と幻想のファシズム」 村上龍

小説も一冊ぐらい入れておこう。87年に書かれた本であり内容もかなりぶっとんだものだが、その後の小泉政権から維新の党の躍進などを踏まえると極めて先駆的である。はっきりいって終盤の無理矢理感とかはちょっとがっかりした所もなくは無いが、とにかく名言連発で胸が熱くなる。仕事を辞めたいと考えている人にガツンと来る主人公トウジのセリフを最後に。

「幸福は金では買えないというのは嘘だ、金持ち達の心や社会が歪んでいるというのも嘘だ、貧しいけれど小さな幸福というのも嘘だ、貧しい人間には快楽も情報も与えられない」

②環境を変える→転職

本を読むとそれが一時的に刺激となり、仕事に対する考え方が変わったり人間関係の細かいことが気にならなくなったりする。安易に転職することは時にマイナスになることもあるので、それなりに慎重になるべきではある。

しかし、やはり現在の仕事に対して根本的な問題があるのであれば、あなたに相応しい別の環境を探すべきだろう。かく言う僕もこれまで2度転職した。運が良かったのか2回とも良い会社に巡り合うことができ、その都度気持ちを新たに働くことができた。

転職活動それ自体に多くの発見がある

転職の良いところは、単に働く会社を変えられるというだけではない。転職活動の過程の中で多くの出会いや発見があり、それが私達自身の力になっていく。

例えば面接をすると、普段会う機会の無いような会社や業界の人と話をすることが出来る。もし仮に転職に失敗したとしても、そのような経験は将来に活かされていく。

また、エージェント経由の転職活動をすることで、自分の進路や人生を見つめ直す機会も得ることが出来る。転職エージェントは非常に多くの悩み多き転職者を見てきているため、誰よりも客観的に私達のことを評価してくれる。時に辛辣なことを言われるかもしれないが、思いもよらない助言によってパッと視界が開けることもある。

リクルートエージェント

ここは必須。起業からの信頼度も抜群で、誰もが知る有名企業とのつながりも強固だ。

非常に優秀なアドバイザーが多く、彼らと話すだけでも色々刺激を受けることが多い。今の仕事の悩みを素直に相談してみても、的確なコンサルティングをしてくれるだろう。

リクルートエージェント


マイナビエージェント

20代〜30代や第二新卒など、若い求職者の支持を得ているのがマイナビエージェントだ。

売り手市場の今、どの企業も若くてやる気のある従業員を求めている状況が続いている。今のうちに勝ち組大企業に入ることで今後数十年の人生が左右されると考えたら、登録しない手は無い。

マイナビエージェント


とにかく何かを始めよう!

仕事の悩みは黙っていても解決しない。本を読むにしても、誰かに相談するにしても、転職活動をするにしても、とにかく動き出すことが大事だ。

こういう時、多くの人が「どうせ何かやったって無駄なんじゃないかな・・」と思ってしまう。だから動き出せない。しかし何か行動を起こすことによって、そういったネガティブな気持ち自体が変わっていくということもある。少しでも気持ちよく生きていきたいなら、「今この時」だけでもグッとやる気を出してみよう。

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