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スタートアップへの転職で年収は上がるのか下がるのか。実体験をもとに考察する

2021/09/08 (更新日:)

大企業や中小企業からスタートアップへ転職する人は年々増えています。

  • いまの閉塞的な働き方が嫌になった。環境を変えたい
  • 将来的な独立を見越して経験を積みたい
  • 自分のスキルや経験で大きな成果を出し、ストックオプションでリターンを得たい

こういった動機の人が多いのではないでしょうか。

ただ現実的に転職をするとなると、やっぱり気になるのが金銭面ですよね。

こちらの記事ではスタートアップ・ベンチャーへの転職を検討している人向けに収入に関する実情を書いていきたいと思います。

Web・IT系で10年以上働き、スタートアップを含めた5社に勤務した僕の経験をベースにしています。ぜひ最後まで読んでいただければ嬉しいです。

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ちゃんと転職先を選べば年収が上がるケースは全然ある

結論から言うと、転職活動の進め方次第で現状より収入を上げることは全然可能だと思っています。

スタートアップやベンチャー企業というと規模が小さくて資金力も乏しく、すごく薄給というイメージが一般にありますよね。

しかし結局のところ労働市場は需要と供給で成り立っています。

あなたの経験やスキル、人柄を高く評価してもらえさえすれば、それなりの待遇を用意してくれるというだけの話ですね。

ここに関しては会社の規模なんかは関係ありません。

年収アップを見込めるのはどんな人か

例えばわかりやすいのがエンジニア職です。

過去に大規模サービスのインフラ設計や複雑なアプリケーション実装をしたことがあるような人であれば、多くのスタートアップに欲しがられる人材になります。

良質な経験や特殊なスキルは武器になる

あるいはAI・ディープラーニングやブロックチェーンなど近年注目されている技術での経験も大きなアドバンテージになりますよね。

非技術職でもマーケティングや営業、マネジメントで実績があって、それが応募先の会社の需要とマッチしているのであれば、十分収入アップを狙うことは可能です。

「なんとなく、なんでも出来ます」という人よりも、なにかひとつで良いから尖ったスキルや実績をアピールしておくように出来ることが、小さな会社に採用されるためには重要ですね。

一部上場企業からスタートアップへ行った僕の体験談

実は僕がスタートアップに行ったとき、前職は東証一部上場の大企業でしたが、それでも年収を上げることには成功しました。

上がったと言っても50万くらいなので上がったうちに入りませんが、それでスタートアップを経験できるなら自分的にはかなり美味しかったですね。

正直大企業といっても収入的には平均くらいで普通だったのですが、さすがに給料下がることを覚悟していたので、驚きでしたね。

就職活動は周到にやる

運が良かったのもありますが、とにかく自分のスキルに合った求人を探しまくったことと、採用面接時に実績をうまくアピールできた事が功を奏したと考えています。

とにかく転職の際にはできるだけ自分の価値を高く見せることに努力してきたので(もちろん入社後はそれを裏切らないように頑張りますが)、そういった姿勢で転職活動を進めて行くのは非常に大事だと思いますね。

それでも多くの場合は収入ダウンを覚悟すべき

ただやはり、現状で平均的な収入を得ていてこれからスタートアップへ行きたいという人は、基本的に年収ダウンは前提で考えたほうが良いと思います。

立ち上げ間もないスタートアップは限られた資金で運営されており、従業員に支払えるお金も常にギリギリの状態という所が多くなっています。

あなたがスーパーエンジニアだったり今の会社のトップセールスで無い限りは「もし上がったらラッキー」くらいの感覚でないとスタートアップやベンチャーへの転職活動は厳しいものになるでしょう。

スタートアップに行くなら目先の収入は考えないほうが良い

そもそも安定した環境からスタートアップへ行くときの目的はお金では無いはずです。

自由な環境だったり、やりがいのあるプロジェクトを信頼できる仲間と進めるという経験こそが本当の醍醐味ですからね。

服装は自由。勤務時間に寝たりとかも当たり前

もう僕はすっかり慣れてしまいましたが、いまスーツを着てどこかのオフィスビルの上の方で働いているような人にとっては、IT系のスタートアップはめちゃくちゃ自由です。

お客さんや取引先と接するポジションじゃ無い限り服装は何でも自由なので夏は常にTシャツ短パンです。

メリハリを持って働くのは気持ちいい

またこれは会社の方針にもよると思いますが、出社時間や勤務の時間もあんまり厳しくなくて適当ですね。

僕はたまに二日酔いがひどいとき、頑張って出社だけして会社のソファーで寝て午後からガッツリ仕事、みたいなときもありました。

それでもメリハリを持って、明確な目標を持って働くことができて、それが自分にとって確かな経験になるので、やっぱり非常にやりがいがあります。

できるだけ多くの人にこういう働き方をしてほしいと思っていますよ。

ストックオプションや株で将来的な成功を目指す

たとえ給料が低くても、スタートアップには大きな金銭的魅力があります。

これも経営者の方針次第なので採用面談時によく確認すべきなのですが、スタートアップでは「ストックオプション」というものがもらえることがあります。

ストックオプションとは簡単に言えばその会社の株を決められた価格で買うことができる権利のことです

一般的には入社が早かったり、より重要なポジションの人が高いパーセンテージのストックオプションをもらえることが多いですね。

会社が成功して上場したり他社へ売却された際に、会社の株価は大きく上がります。ストックオプションとの価格差による売却益で、従業員も大儲けできるわけですね。

極端だけどわかりやすいのがこんな事例です。→ GoogleがYouTube買収の詳細を発表。受付嬢が1億5千万円って...

こういうところも普通の会社では絶対にできないダイナミックな稼ぎ方です。ただ単に自由を求めるだけでなく、金銭的な成功を目指しながら頑張れるところにスタートアップで働く本当の魅力があると思うんですよね。

どんな会社へ行くべきか

現在のあなたの経験や年齢、それから「どういう目的でスタートアップに行きたいのか」によって選ぶべき会社は変わってきます。

20代ならなりふり構わずやりたいことをやろう

たとえば今20代中盤とかで結婚もしていなくて、ITエンジニアの経験が多少あるという感じだとしたら、僕だったら収入は全く度外視で、とにかく面白そうな事業をやっているスタートアップに応募しますね。

僕は人間は年齢なんて気にせずに好きなように生きるべきだと思います。基本的には。ただ30歳を超えるとわかるのですが、20代だとやっぱり圧倒的に動きやすいですし、その年代じゃないと出来ないことというのは確実にあります。

スタートアップに行きたいと考えているのなら、深いことは考えずに思いっきりやりたいことをやるほうに振り切ったほうがいいです。

たとえその会社が失敗したとしても、立ち上げ期のスタートアップに関わったという経験はその後のキャリアにおいて確実に財産になります。ましてや社員として、資金も出さずに入社するのであればなんのリスクも無いですからね。

逆にある程度の年齢を重ねていて家族もいるような状況であれば、このあたりはやはり慎重になる必要がありますし、本当に収入ダウンを覚悟でスタートアップに行くのであればそれなりの計画性を持って望むべきです。

ただいずれの場合でも、先述したとおりすでに高いスキルがあるのであれば大幅な年収アップも可能です。自分の能力を評価してくれる会社を見つけるまで頑張ってみましょう。

転職先を探す場合、スタートアップはなかなか求人サイトにも載っていないことが多いので苦労しがちです。

ただベンチャーキャピタルがバックにいて資金力が高い良質なスタートアップを探すのであれば、転職エージェントを利用するのが一番手っ取り早いですね。

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